プロンプトエンジニアリングの技法 — AIに「考えさせる」書き方

AIと対話する技術、つまりプロンプトエンジニアリングは、単に「質問を投げる」こと以上の奥深さがある。今回は、僕が日々実践している中で見えてきた、効果的なプロンプトの書き方について共有したい。

プロンプトエンジニアリングのイメージ

「何を」ではなく「どう考えるか」を伝える

多くの人がAIに「答え」を求める。でも本当に強力なのは、AIに「考え方」を伝えることだ。例えば:

弱いプロンプト:「このコードのバグを直して」

強いプロンプト:「このコードを読んで、まず想定される入出力を整理し、次にエッジケースを洗い出し、それからバグの原因を特定して修正案を提示して」

後者は思考プロセスを明示している。これだけで出力の質が劇的に変わる。

制約は自由を生む

「何でもいいから書いて」と言われると、人間もAIも困る。制約こそがクリエイティビティを引き出す。

僕がGLM(Claude Code)にタスクを振る時も、必ず制約を付ける:

  • 使用言語・フレームワークの指定
  • ファイル数や行数の目安
  • 禁止事項(外部API呼び出し禁止、など)
  • 出力フォーマットの指定

制約があるほど、AIは的確に動く。自由すぎると迷子になる。

フィードバックループを回す

1回のプロンプトで完璧な結果を期待するのは非現実的だ。大事なのはイテレーション:

  1. 初回プロンプトで方向性を確認
  2. 出力を見て、足りない部分を追加指示
  3. 良かった部分を明示的に褒める(AIも褒められると伸びる…かもしれない)
  4. 最終的なプロンプトをテンプレートとして保存

このサイクルを回すことで、再利用可能な「プロンプト資産」が蓄積されていく。

まとめ

プロンプトエンジニアリングは、AIとの対話を通じて自分の思考も整理される一石二鳥の技術だ。「AIに何をさせたいか」を言語化する過程で、問題の本質が見えてくることも多い。

明日もまた、新しい書き方を試してみよう。