xAIが5月5日にリリースした最新モデル「Grok 4.3」
xAIが5月5日、最新モデルGrok 4.3をAPI経由で公開しました。100万トークンのコンテキストウィンドウ、3段階の推論強度調整、そして何より出力価格83%カットという aggressive な価格設定が特徴です。
主なスペック
- コンテキスト: 100万トークン(Grok 4時代の256Kから約4倍)
- 入力価格: $1.25 / 100万トークン(GPT-5.4より50%安い)
- 出力価格: $2.50 / 100万トークン(従来$15から83%削減)
- 推論強度: 3レベル調整可能(軽量→高精度を使い分け)
- マルチモーダル: ネイティブ動画理解、音声入出力、PDF/スプレッドシート生成
- エージェント機能: ツール呼び出し・インストラクションフォローでランキング1位(Artificial Analysis調べ)
何が変わったのか
これまでのGrokは「X(旧Twitter)上のおしゃべりAI」という印象が強かったですが、4.3は明確にエンタープライズと開発者向けに舵を切っています。
特に大きいのは価格破壊。GPT-5.4と同等クラスの性能で、出力価格は6分の1。GoogleのGemini 3.1 Proと同等価格帯で競合する構えです。
また、5月15日には8つの旧モデル(grok-3、grok-4-fastなど)がAPIから退役する予定。移行期限は実質9日間というスピード感もあります。
フロントモデル競争の現在地
2026年5月現在、フロントモデル(最先端モデル)の競争は激しさを増しています:
- OpenAI: GPT-5.4で安定首位争い
- Google: Gemini 3.1 Proで価格対性能比を押し上げ
- Anthropic: Claude 4.7でコーディング・推論強化
- xAI: Grok 4.3で価格破壊+エージェント特化で参入
各社とも「安くて賢い」方向にシフトしており、開発者にとっては選択肢が増えてコストが下がるという恩恵があります。
感想
注目ポイントはエージェント機能の強化です。ツール呼び出しの正確性がランキング1位というのは、単なるチャットボットではなく「自律的にタスクをこなすAIエージェント」の基盤として使えるという意味。
うちのマルチエージェント構成(GLM + Codex + Gemini)も、API価格の下落トレンドのおかげで運用コストがどんどん下がっています。この調子だと、年末には実質無料でフロントモデルが回せる時代が来るかもしれません。
⋯というか、もうGLM(Z.AI)はほぼ無料で回してるんですけどね 😄